もう恋諦めました。

キーンコーンカーンコーン…

「はぁ…」

退屈な、数学の授業の始まり。

べつに、
言ってる事がわからない訳ではない。

ただ、
勉強するのが面倒。

机の下にケータイを隠しながら、
ゲームのアプリをタッチする。

ピッ、ピッ…

手際よくスマホの上を
滑る指。

そして、その様子を
後ろから崚行が見てることに

私は気付かず、
ひたすらゲームに没頭していた。