次の日。今日は昨日の夜に雨が少し降ったせいか、凄く蒸し暑い。
「おはよー。あ、クロ来てるじゃん!どうしたの?こんなに早く」
「…はよ。気まぐれだよ」
「アハハ。クロらしい。カイはいつも遅刻ギリギリだからまだ来ないかなぁ。
ま、いつも遅刻してるクロよりはましか」
笑いながら1人でペラペラ喋り続ける七美。
しばらくして、他の生徒が教室にゾロゾロ入ってくる。
そして、8時30分になった所でカイ以外の生徒がほとんど集まった。
俺は窓から、正門を見下ろした。
すると、一台の黒のリムジンが正門に止まった。
その瞬間、
‘キャーーー!!!,
‘うぉーーー!!!,
男や女が一斉に叫びたした。
…怖かった。
七美も少し興味があるのか、窓を覗いている。

