「……て…おきて…おきてよー!」
…煩い。
ぱちっと目を開けた。
いきなり目を開けたから少しびっくりしているようす。
けどすぐに、
「おはよー!もうお昼だよー。お腹空いたーー!」
海斗、通称カイがギャーギャー騒ぐ。
そんなカイを呆れ顔で近づいてチョップ
をくらわすこいつは、七美。
「おはよー。クロ君、爆睡だったねぇ~」
「だって、眠いし」
「中川先生、怒ってチョーク投げてたよー。当たってもビクともしなかったけどね」
「まじかよ」
笑いながら弁当箱を持つ七美。
カイも、いつのまに取ってきたのか大量のパンを持っていた。
俺は、何も持たずに席を立った。

