銃は1つしか無いので交互にやることにした。よってやる回数は通常の半分だ。3分の1の確率で…死ぬのか。

「山口。目隠しを」

「仕方ないな」

山口はセーターの袖の部分を鋏で切り、それをまた2つに切り僕らに渡した。

セーターの隙間から拳銃は見えるものの、何処に弾が入っているかは分からない。

「先攻は俺だからな」

何処でいつ決めたのか、千葉は拳銃を僕の手から奪い取った。

横で岐阜が『頑張れ』と口パクで言っている。

頑張れも何も、これは運なのだ。



「……」


緊迫した空気が漂う。




一発目。どうだ。