劣等審判

「殺す?千葉を?誰が?僕が?」

戸惑い、意味の無い質問ばかりが頭を埋め尽くす。その質問に宮城は黙って頷く。

でも、冷静に考えればそれは正しいのかもしれない。僕は投票のとき千葉に投票した。つまり殺されるべき人間が殺されるのだから僕にとっては良いのではないか。

こうやって決まっているのだから、皆も同じ考えなのであろう。

それでも何故、僕なのだろうか。

まあいい。今はこの審判を下すことに集中しようか。