「えっつまり私が生き残ったら山口を殺してくださいって言えるの?」



 宮城の目が輝いているようにも見える。



「へぇ…。それは私が生きている場合でしょう?だったら宮城に殺されませんようにって願うな」




 相変わらずなかが悪い。





「こんなんだから…」




 葵さんはため息を吐くように言った。




 何か隠しているようにも見える。




「あんたなんて…死ねばいいのよ」




 宮城が独り言のように言った。



「その言葉。そっくりそのまま返すよ」





 山口は笑った。