劣等審判

 宮城は黙ったままだった。と言ったが実際僕らも黙るしかなかった。


 異様なほどに気まず雰囲気。いままでに体験したことのないようなものだった。



「早く……何で始めちゃったんだろ…」


 山口が顔を手で覆いながら言った。声が小さかったので途中聞こえなかった。


「帰りたいよ…僕だって…」


 そんな山口の姿を見ていたら、自然に口にしていた。



「全員の頭をこの辞書の角でなぐれば終わるのによ。面倒だし…」



 面倒だからなんなんだ。殺るのか?殺らないのか?どっちなんだ。


 そう思いながら滋賀を睨んだ。



「んだよ、俺が悪人だと思ってんのか?」



 実際思っているのだが表立って言うわけには当然いかない。滋賀の視線が若干怖い。



「勝手に思ってろ」



滋賀はそう吐き捨てライトノベルのコーナーへ行った。



「なっ?!!?」


 滋賀の方から悲鳴ともなんとも云えない声が聞こえた。



 慌てて皆は駆け付けた。


 そこには驚くべきものがあった。