「何…これ」

 宮城は赤い封筒に入っていた色褪せた紙に書いてある内容を見て呟いた。

「何々?」

 山口は興味本意で見に行った。

 そして山口はゆっくり内容を読み出した。

「審判へのご参加ありがとう。石川 敦。山口 聖歌。宮城 亜美。千葉 悟。滋賀 薫。おそらく長崎 葵。岐阜 大騎。この7人は審判への参加が決定した。この文書を読んだ以上貴方たちは逃げらない。絶対に今日の放課後ここに来なさい。」

 何秒か沈黙が続いた。

 誰も何も言えないのだ。僕らの名前が正確に書いてある。おかしい。明らかに。

「やべーなぁ」

 滋賀が冷や汗をかきながら言った。焦っている様子がうかがえる。

 こんな現象序の口なのだ。

 この話はまだ序章の序章にすぎない。