「リアルって…?」

 しばらくの沈黙の末滋賀が声を出した。

「そのままの意味だよ。この学校の罪がある人を集め、本当に殺しだよ。馬鹿らしいとか思うかもしれないからけど…本気で、だよ」

 山口はいつもとあからさまに声のトーンが違う。本気だ。

「とは言っても20年以上前の話だけどな」

 千葉がメガネを上げる。

「見つけた」

 千葉が画面を指差した。そこには、《S高校殺人事件について》と書いてある。回りが黒で字が白なので読みにくい。

「6人…死亡!?」

 僕が声を出した。あまりにも多すぎる。遊びにしては。

「というわけだ…やるか?」

 皆が軽く頷いた。つられて僕も頷く。

 こんなの都市伝説中の都市伝説だと思ってた。