劣等審判

「そっか、やっと自分になれたね。

一番の敗者は君だ。

私って優しいから

君の大好きなもので殺してあげよぅ」

そう言って彼女は辞書のコーナーへ行った。

「貴方の名前は何ですか」

「私かい? 名乗っても意味はないよ?

君はすぐに死ぬんだから」

「だったら、貴方は勝者なんですか」

「それも意味はない」

「だったら、僕の願い事を叶えてください」

「なんだい?」

「僕たちのことは〇〇ということにしてください…」

「それがお願いね?」

「承ったよ」

彼女は僕の前に広辞苑を持ってやって来た。

「そういえば、その殺し方、滋賀が提案してた」

「そうかい。

贈る言葉は何がいい?」

僕は微笑んだ。

「そんなの決まってるでしょ?



congratulation」