劣等審判

岐阜は両手を合わせている。

あんなに千葉を責めているように見えたのにこう言うことはちゃんとするんだな。

「次は…悪人が善人を殺すの…?」

宮城は涙を拭きながら苦し気な声で言った。

「ねぇ、僕イイコト思い付いたんだけど…」

静かに手を挙げ僕は言った。

「僕は皆を信用している。信用しているから言えることだ。僕は皆が善人だと信じている」

「何よ…さっきから人を殺しまくって…」

「宮城は生きたくないの?」

「生きたいけど…聖歌が生きるのは気にくわない…」

それから宮城は黙りこんだ。

「それで? イイコトって?」

山口が僕の顔を除きこむように言った。



僕は静かに笑った。