いつかのこと。これを夢と信じたい。
信じなければ僕が壊れてしまう気がした。

「石川君…!!タスけて!!ねぇ嘘でしょ!?」

止めてくれ、違うんだ。身体が勝手に動くんだ。嘘なんだ。

僕が君を殺そうとしてるなんて。
嘘なんだ。これは夢なんだ。そうだ。そうなんだ。僕が葵さんを殺そうとしてるなんて、夢以外の何物でもないんだ。

「やめてぇぇぇぇぇぇ!!」

そんな葵さんの声が響いたときにはもう僕は拳銃で彼女を撃っていた。

目の前が赤く染まる。あぁ、やってしまった。これで僕は…。