幼なじみとあたしの関係

「わ〜!昔と…」


…最悪。


次郎が何か感嘆の声を上げていたような気がするけれど、あたしはそれどころじゃなかった。


なんとかうんざりするほどメルヘンな看板を見られることなく次郎を部屋に入れたものの、

部屋の中は、自分が思っていたよりずっとマズイ状況だった。


ドアまでしかママの魔の手に侵蝕されることはなかったから、あたしの部屋にはママの好きそうな可愛いアイテムは一つもない。


まぁ、ドアにあれだけパンチの効いた看板をぶら下げれば、ママも満足だと思うけど。


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