やめろ、って思ったときはもう遅くて。
「ミコはカナが好きなんだろ、早くカナんとこに行けよ。
こっち来られたら迷惑だ」
俺はミコを自分で離した。
自分から遠ざけた。
「……ハルの分からず屋っ!
ハルなんて大っ嫌いっ」
ミコがそう叫ぶと、鞄を乱暴に掴み、
教室から出て行った。
外では雨が降り始めていた。
何だ何だと、クラスメイトがざわざわとする。
「ハル、ミコに何言ったの?」
リリが、歩み寄ってきて、問う。
「…悪い、今は一人にしてくれ」
言い、教室を出る。
ミコを傷つけてしまった。
ミコを泣かせてしまった。
ミコに──、
「嫌われちまったな…」
儚く崩れて行った、俺の初恋。
せめて、気持ちを伝えたかったな。
「…ハル?」
階段のとこで座っていると、頭の上から声がした。
