「それとも、
──奪い返しちゃう?」
いたずらっぽい顔で、リリは笑った。
「手伝ってくれるのか?」
リリに問うと、
「…もちろん! ハルの役に立てるなら!」
と、嬉しそうに笑った。
「ねえ、明日からはもちろん、ミコとは帰らないよね?」
「え?」
「えー? だって取り戻すんでしょう?
なら、そっちの方がいいと思うよ!」
「そうか…?」
一緒に帰る気満々だった…。
「甘やかしちゃダメ!
こーゆー時は、冷たくしなきゃ、だよ!」
ぐっと、顔を俺に近づけ、リリは言った。
「…リリ、顔近い」
額を押し、リリを強制的に座らせる。
リリはよく、俺に顔を近づける。
もう慣れた。
