階段を降り、校門に向かう。 リリはそこで待っていて、息を切らした俺に、 「どうしたの?」と首を傾げた。 俺は「別に」と適当にあしらい、鞄を持った。 そして、校門を出る。 「なあリリ。どこのカフェ行くんだ?」 「え? 新しくできた駅前の…」 「まじ? ラッキー、俺あそこ行きたかったんだ」 「ほんと? 喜んでくれて嬉しい!」 …ダメだ。 適当に会話しても、あの2人のやりとりが頭に浮かぶ。 俺は無理やり笑った。