話したいな、何でだろう。凄く。
どんな反応が返ってくるかドキドキしながらもわたしははっきりと答えた。
「……うん」
「やっぱりー。これでも優の口から出るのずっと待ってたんだから!!」
結愛ちゃんが可愛くふくれながらわたしの頬をつねった。
それはいい意味で思っていた反応と全然違って「へー、そうなんだー」って具合に返されるかと。
「ごめん。興味ないかなって思ってた」
「えっ!?そんなことないない。
もおー、優に信頼されてないのかなとか色々考えちゃったんだから。優は聞き上手なのはいいけど自分のこと全然話さないし。
これからはちゃんと言うこと。これ強制だよ?」
『分かった?』と言って口を尖らせながらわたしの顔をジッと見る結愛ちゃんはやっぱり可愛い。
それからわたしは観念したように、色々なことを話した。
それを結愛ちゃんはコロコロと表情を変えながら『うんうん』と相づちをうって頷いてくれる。
今までは……友達とこんなに話したことなかったな。
自分の話をすることが、知ってもらうのが怖かった。
相手の反応ばかり気にして。
でも、やっぱり結愛ちゃんが受け入れてくれる人だって分かってるから、話せたんだよね。

