一生に二度の初恋を『あなたへ』



ありったけの涙を出すかのように激しく泣くお父さんを見て、何故か客観的にずっと苦しんできたんだろうなと思った。


春は多分こんなに大事にされてることを知らなかった。


そしてお父さんは、春がわたしに変わった現実を受け入れられなくて、罵倒して……。



斎藤くんもこんな気持ちだったのかな。

春さんを助けれなかったことを強く後悔した。


だから、罪滅ぼしのように春さんに手紙を送り続けて。恋愛感情があったからというのもあるかもしれないけれど。

それでも……。


ーー斎藤くんが何回も強く願った春に逢いたいという言葉は、わたしに消えて欲しいという言葉だったんだ。


わたしと春は同一人物。

わたしが消えれば春は現れる。


……わたしは必要のない存在だったのかな。



お父さんにも、お母さんにも、斎藤くんにも。

誰にも必要とされてないのかな。



ねぇ、春。

あなたは誰にも助けを求められずに死を選んだのかもしれないけれど、あなたを愛してる人は沢山いた。


わたしのことよりもずっとずっと愛してる人が。


何で『優』になろうと思ったの?

何で気付けなかったの?