一生に二度の初恋を『あなたへ』



「……終わりが見えないんだ。色んな意味で。そんな俺を、高梨に待ってろなんて言えない」


「…待ってるよ?たまに帰ってきたりして」

「それに甘えたら。戻りたくなる。

家族離して、捨てて、ずっと高梨と一緒にいたくなる。高梨の隣が心地良すぎるんだ」

「……じゃあやっぱり待つよ、何年でも。お母さんが大丈夫になるまで」



「怖いんだよ…」

「え?」


「春みたいにいつの間にか消えてしまうんじゃないかって」


わたしは頭に血が昇ったように熱くなった。


「わたしは!!春さんみたいに消えたりしない!!」

「……その保証はどこにあるんだよ。この先に何が起こるかなんて、誰にも分からない」


そうだけど、わたしの気持ちは変わらないよ?絶対に。根拠なんてどこにもないけど自信を持ってそう言える。