中曽根くんは見下したような笑みで笑うと、結愛ちゃんと佐々木くんの間に入っていった。
何かやっぱり嫌な人だ。
「お前らいい加減見ててうざいから止めろ」
わたしって分かりやすい?
今まで何度かわたしの気持ちを読み取ったような言葉を返されたことはあるけど。
じゃあ、斎藤くんが好きって、本人にもばれてるんじゃ……。
いやいや、さすがに無いよね。
知ってて普通に接することが出来るほど、斎藤くんは器用じゃないって信じたい。
「俺一人暮らしだし、気使わないでいいからな」
エレベーターに乗ってわたしたちは最上階で降りた。斎藤くんはわたしたちより先に歩いて部屋の鍵を開ける。
部屋に入ると、独り暮らしとは思えない程に広さに驚いた。
目の前の大きな窓から見える建物。フカフカそうなソファー。何インチかは分からないけれど大きなテレビ。
高校生で、お金持ちで、一人暮らし……。羨ましい反面、淋しくないのかなとも思う。
わたしだったら一人だなんて想像しただけでも、絶対に堪えられない。また男子だと違ったりするのかな。

