強い私でいさせて・・・


 目覚ましの音で目が覚める。


『ん~・・・・もうちょっとぉ~』

 
 といっても目覚ましはやむことがなく。


 五月蝿いのでとめる。


『ん~ふぁあ~・・・・』


 重たいまぶたをこすりながら私はベッドから降りる。


 このマンションに住んで4年。


 もう、家事も出来るから薙影(チカゲ)や茅芳(チハヤ)はこなくなった。


 最初は泣いた日も会った。でも、次第に普通になってきて。


 それもそうか、と思う私が居る。だって、茅芳と、薙影は家庭を持っているもん。


 私に愛に来る必要なんてないもんね・・・・。養女だし、血はつながってないし、嫌われてるし・・・。そう考えると少し悲しくなる・・・。


『悲しんでも始まらない!制服に着替えて学校に行こう!』


 私は希望が丘高校の制服に手を通す。


 上はブレザーにネクタイ、下はチェックの黒ノスカート。


 紺色のソックスをはいて嫌いな髪の毛と目を見る。


『染めたいんだけどなー・・・』


 私はバイトは禁止、仕事と学校と友達と遊ぶ時以外の外出は禁止されている。


 如月のおじさんは週に1回会いに来る。おばさんは毎日来てくれて相談に乗ってくれる。今の私がいるのはおばさんのおかげだ。



 私は髪の毛を染められないし、カラーコンタクトもできないので、学校の人からはいやな目で見られるのではないか、と入学当時思っていたのだけれど・・・。



『校則は確かにゆるいけど・・・・あれはさすがに・・・』


 腰まで伸びた薄金髪の髪の毛にくしを通して準備万端。


 家の鍵を閉めて出発する。


 徒歩で5分の学校。


 近くて楽チン。