私と初騎君は


「兄妹じゃないかもしれない…」


初騎の居なくなった部屋で一人呟く蕾

ブンブンと頭を振った


期待しちゃ駄目だ



昭一の言葉は無意識のもので



もしかしたら言葉の誤だったのかも…



確信して裏切られるのが怖い蕾は、予防線を張る様に


自分に言い聞かせる




でも



いや…無意識だからこそ確実性が有るのか




つい昭一の言葉を良い方に取ってしまう。


「あぁ考えたって良知が開かない」

可能性があるなら確認しない訳には行かないし



行動あるのみだ



少し怖いが明日
役所に確認に行こう。

蕾は、そう思うと一人頷いてベットに入り眠ることにした

初騎が桜井さんに言ってくれたことから

蕾は安心して二回目の眠りに着くことが出来た。















翌日

「さぁて確認に行きますか」

蕾は、学校を出ると一人勢い付いた

「確認?何をだ」

イキナリ隣から声が聞こえ
驚いて声がした方を見た

「はっ初騎君」

軽く怒った顔で蕾を見下ろす初騎

「お前、何置いて帰ろうとしてるんだよ」

初騎は、言うと蕾を睨む