そういえば最近、母と父を見ていない

どこ行ったのだろう。

早く帰って来ないかな

蕾は、少し寂しく思っていた。

父と母が蕾を置い何処かに行くのは珍しい

まして、数日間も帰って来ないなど異例だ

「あの子。
可哀想にねぇまだ五歳じゃない」

不意に、後ろから親戚のおば達の声が聞こえて来た

蕾の話をしているらしい。
思わず盗み聞きをしていた。

「引き取り手あるのかしらね」

引き取り手?

何の話だろう

「すごい借金してたって話よ。
ハッキリ言って迷惑よね」

おば達は、ため息を付いた。

何の話か聞きたいけど…
そんな事したら叔母に怒られてしまうだろう。

蕾は、仕方なく前を見て大人しくしていた。











しばらくすると、知らないお爺さんの変な言葉は終わっり、同時に皆が立ち上った。

そして二つの白い大きな箱の所に向かう

何だろ。

蕾は、叔母に連れられ箱の前まで行った。

あっ!

蕾は驚き目を見開いた。

母と父が箱の中に寝てる

「叔母さん!何でお母さんとお父さん寝てるの?」

蕾は、驚いて叔母を見た。