いきば〜禁断の蕾〜(完結

「ここ、どうした?」

首筋の絆創膏に指を当てて聞く初騎

「え?あっ何でも無い」

言って首筋に手を当てる蕾

わざとらしい


大体首元なんて
そうそう怪我する所じゃ無いし


考えられるのは一つだろう



機嫌が悪い様に顔を歪める初騎

「どうしたの?」

心配そうに初騎に話し掛ける蕾

「別に」

短く言うと初騎は本に真剣になる事にした

蕾は、初騎の様子に気づき
何を怒ってるんだろうと思ったが

聞くのも怖かったためそのまま『三びきのコブタ』の挿絵を見続けた

それから2冊続けて読んだが
結局二人は大した会話もしないまま終わった

「じゃあ私帰るね」

面会時間が終わり、椅子から立ち上がる蕾

「ああ」

相変わらず短いなぁ

昨日は、あんなに一杯話せたのに…


よく分かんない


初騎が考えてる事

蕾も軽く気分を害しながら病室を出た

病院から出ると
昨日の様に運転手さんが待っててくれた

「蕾様」

名前を呼ばれ、蕾は車まで走る

「有り難う」

顔を上げて運転手にお礼を言った

「おや?
今日は元気無いですね」

あれ?っと言った風に聞いて来る運転手