いきば〜禁断の蕾〜(完結

「あっ」

小さく声を上げて初騎を見る蕾

「だろ」

微かに笑顔を浮かべる初騎

蕾は初騎の仕草にドキっとしてしまう

「どうしたの?
珍しく喋るね」

蕾は、初騎の顔を覗き込む

思い出してくれないかな

「なんでかな?
お前だけだ、こんな喋るの」

ハッと珍しく口を開け鼻で笑う初騎


本当に今日は珍しい


「何か思い出したの?」

蕾は、淡い期待を抱き初騎き聞く

次の言葉を祈るように待った



「何も」



短く返された言葉
二度も期待を裏切られた蕾は、あからさまに肩を落としてしまった。

同時に初騎は本の最後のページをめくる

「ほら、三人は幸せに暮らしたそうだ
七年立ってもお互い想い合ってるなんて凄くね?」

言われて蕾は挿絵を見た

三人笑顔の挿絵、本当に幸せそうだ

「うん、初騎君て意外にロマンチストなんだね」

蕾は、頷いてから『プハッ』っと吹き出して笑ってしまった

「違う」

軽く怒ってそっぽを向く初騎

「あれ、怒った?
図星なんだ」

茶化す様に言いながら初騎の顔を覗き込む

その顔を見て驚いた

初騎が赤面してたから

「お前なぁ」

軽く怒って更に蕾から目を離す初騎