いきば〜禁断の蕾〜(完結

「こんにちは
今日は学校が終わってから来たんだよ」

ニコッと笑う蕾


やっぱり来たか


「今日は、彩乃達来れないって」

少し、しょんぼりする蕾

「ふーん」

適当に返しておく
でも入って来た時から気づいていた

今の話をする前から

なんだか、いつもより落ち込んでいる蕾に

でも俺は、そんな柄じゃ無いし『どうしたの』なんて聞けない

「あっ本持って来たよ」

言った通り本を持って来てくれた蕾
カバンから三冊出して初騎に渡した

初騎は一番上にある本に目を止めた




『白雪姫』



懐かしい気がする
子供の時に読んだからとかそんなんじゃ無く

何か微笑んでしまう

蕾も、初騎が思い出してくれないかと『白雪姫』を選んで持って来たのだ

ペラペラと軽く本を巡る初騎

この場面この場面

なんだか懐かしい


隣に誰かが座っていた



女の子?


白雪姫が毒りんごを食べた場面

ここで俺は隣に居た女の子に



何か言った



ラスト場面




何だっけ



あの子は誰?




思い出しそうなのに




段々暗闇に沈んでいく


余計分からなくなる

もどかしいイライラする