いきば〜禁断の蕾〜(完結

「無理して笑うなよバーカ。
来れる時は、なるべく来る様にするからな」

秀哉は、蕾の頭に手を置いて
一瞬悲しげな顔をしたが直ぐに笑顔に変えて病院を出て行った

彩乃と秀哉に手を振って
ある程度、距離が離れた事を確かめ
蕾は自分の病室に向かった


「そんなに分かりやすいかなぁ私の笑顔」

蕾は呟いて、鏡を使いながら作り笑顔をしてみる


笑えてるよね

ちゃんと


自分で『うん』と頷く



何やってんだろう私…



直ぐに恥ずかしくなりベッドに寝っ転がった



初騎が自分の事を覚えて居てくれた事が嬉しくて

今日は、それだけで安心出来た

気持が緩みどっと疲れが出る

急に眠たくなった

その日は久しぶりに熟睡した。













起きると既に明るかった

周りを見渡す
景色が変わっていた

「おゃあ、目覚めたかね」

声がして
見ると隣は、おばあさん

蕾を見てニコッと笑っている

「よく寝てたよ」

隣のおばあさんは、笑ったまま言った

どうやら気付かぬ間に病室を移動していたらし

余程熟睡してたんだなぁ

急に恥ずかしくなる蕾