いきば〜禁断の蕾〜(完結

「本当、昔から無愛想で返事ぐらしてよ」


初騎を軽く殴る蕾

椅子に座り
初騎の布団に顔を埋めた



あぁ時間が過ぎて行く



カチカチ



という小さな時計の秒針の音さえ耳につき

蕾を焦らせた



本当に目を覚ましてくれないの?



今更、徐々に近づいて来るリミットに恐怖を感じた



初騎が居なくなると実感した



曖昧ながらも昨日までは『奇跡』と言う二文字が蕾を支えていた



もうその『奇跡』の可能性も無いだろう



あるのは『絶望』という二文字



バッドエンドの終演






それのみであった


「蕾さん…やっぱりここでしたか」

頭の上から聞こえる医者の声に顔を上げる

泣き腫らした目は赤くなっていたが、まだ溢れ出している涙

「駄目ですよ
回診の前に病室抜け出しちゃ」

苦笑いする医者

「すみません」

謝って時計を見れば10時を回っていた。

誰かが悪戯に針を進めたのでは無いかと疑う程、時間の進みが早かった


リミットは後1時間に迫っていた

「最後です悔いの無いようにして下さいね」

そう言って出てく医者



悔を残さない様にったて



どうしたら良いの?