いきば〜禁断の蕾〜(完結

「蕾さん、泣かないで仕方ないのです
どちらにしても此処まで目が覚めなければ外す話しも出てたでしょう」

蕾の肩に手を当てる医者

「はい」

蕾は、小さく返事して大人しく部屋に戻った


そう、初騎が居なくなるのが少し早くなっただけ


いずれば同じ結果なら


早い方が辛さも少ないかもしれない





そんな訳無い



寂しいし辛いし



初騎が居なくなるなんて想像も出来ない


したくもない



天井を見上げて涙を流し続ける蕾

明日、初騎が居なくなる



嫌だ



『大丈夫』



白雪姫の時、言ったじゃない



『大丈夫』て言って目を開けてよ



私を一人にしないでよ



蕾は、その日もずっと眠れなかった



涙を枯らす程泣いた



日昇らなければ良い

そう思った



でもいつもの様に昇る朝日


病室に日の光が差し込む





「朝…」


今日か…


蕾は、時計を見た

針は7時を指している

もう時間が無かった

飛び起きると、構わず初騎の部屋に行った



中に入る



やっぱり綺麗に眠る様に目を閉じている初騎


「初騎君おはよう」


帰って来ない返事