いきば〜禁断の蕾〜(完結

「明日が…最後の日だからね」

苦笑いをして、うつ向く医者

蕾は、ハッとして医者を見た


「明日…」


もう1週間も過ぎたの?


「はい、異常無し」

医者に言われて直ぐ病室を走り出た

足は治りかけていたし、このくらいの痛み我慢できる

いけない事だと知っておきながら病院の廊下を走り抜ける蕾

後から幾等でも怒られてやる

今は、早く初騎君の側に行きたい



1秒でも長く彼の側に居たい



階段を駆け上がり、初騎の病室に走り込む

ハァハァと、蕾の荒い息使いが部屋中に響く

「っあ、ハァおはようっ初騎」

なかなか整わない息を待つ余裕など、全く無い

理矢理声を出す

返事が無いのに少し悲しくなりながらも隣に腰を下ろした


「ねぇ初騎君…
今日で最後なんだよ
そろそろ起きないとだよ」

話かけても返事は無い

「ねぇ、どうしたら目を開けてくれる?」

蕾は、少し初騎の額にかかっている髪をいじってみたりした。


反応は無い


「ふぅ読書でもする?」

蕾は、言うとまた適当に本を選び持って来た

そして初騎に読み聞かせる

聞こえて無いんだろうけど

聞こえてるかも知れないから