いきば〜禁断の蕾〜(完結

他に蕾を手に入れる方法が思いつかないから



蕾は兄さんが好きだから…



尚都は、病院の壁を思いっきり殴り衝けた


その音は、蕾にまで聞こえていた。


蕾は涙を流していた



「ねぇ、初騎君どうしたらいいんだろうね。」

蕾は、初騎の布団に顔を埋める

「兄弟で三角関係なんて可笑しいよね」

ハハと小さく笑ってみても悲しさは薄れず

涙は底を知らなかった

蕾は部屋へ戻っても、今日の事が忘れられず

答えの見つけられない、光の無い深い海の底の様な夜を過した













翌日


はぁ


なんかジメジメするなぁ

蕾は、目を開けると体を起こして外を見た

「雨」

なるほどジメジメするわけか

下を見下ろせば花壇に紫陽花の花
それは梅雨に入ったことを表していた。


「綺麗」

蕾が、色々とりどりの紫陽花に見とれていると

「おはよう、蕾さん」

話かけられて、振り向くと回診の医者が立っていた

「今日は、早いんですね」

時計を確かめて言う蕾

いつもならもっと遅いのに…

「早く、初騎君の所に行きたいだろうと思ってね」

ニコッと笑う医者

「え?」

蕾は、驚いて呟いた