私は懐中電灯を鞄から出しそれを頼りに静まり返った不気味な廊下を歩いていく。
やっぱりちょっと怖いかな…
だけど傍から見たらそれは逆。
だって今の私は明らかな不審人物なのだから。
私はここでの京華を必死にイメージしてみる。
だけど…
ダメだ…
全く想像が付かない。
京華がいた頃の形跡がある訳でもないし…
楽しい学園生活を送っていたのかな?
でも本当に楽しい日々を送っていたならわざわざそこまでして一人で戻って来なかったよね…
だって京華はあんな事言ってたけど、私にそこまでの価値はないよ…
だからもしかしたら京華も昔の私みたいに…
だなんて、何を今更!
そんな事思ったら私を想ってくれてる京華に失礼だ。
