胎児の頃に記憶を司る脳の海馬を損傷してしまい、海馬は一時的に機能を停止してしまった。
しかし胎児故の成長過程で、複数の組織体が急場と判断し、それは海馬の翼成物質となり強く動いた。
その結果、胎児は脳内を通らず組織体で記憶を保持し、時が経てばそれは大脳皮質や小脳に送られるよう屈折した。
海馬は一過性の停止機能にも関わらず組織体の間違った免疫力の所為で海馬が復元した後も翼成作用は慣例に従いその状態は維持された。
海馬に新しい情報が送られない為、情報が蓄積されず、海馬の記憶は消えずに保留状態にあり続けた。
この片鱗にも満たない海馬の記憶で記憶を戻し、正常な機能を働かせるのはかなり困難。
しかし何らかの拍子に記憶が戻り、それと同時に記憶のスイッチが切り替わった。
全ての組織が復元され、保持されていた組織体の記憶は消滅。
引き換えに戻った記憶は…
胎児の記憶…
