FOURTEEN DAYS



でも私は、樋口がそんなつもりで言ったわけじゃないってわかってた。

彼の言いたいことはわかる。


「ね!柚子どーすんの!?」


何もしらない雪紀も嬉しそうに聞く。



「いーよ!絶対成功させよッ」



私が笑顔で言うと、クラス中が沸いた。


「よかったなあ樋口いー!」

「柚子ちゃんがんばってー!」


仲が良いのはうちのクラスのいいところだけど・・・

ちょっとあきれちゃう。


それに、あろうことか先生まで参加している。


「青春だなあ!俺はお前らに任せれば素晴らしい種目になるような気がするよッ!!」



さっきも言ったように、樋口の思惑はそんなんじゃない。