FOURTEEN DAYS



その日の放課後。

担任が太い声で話す。


「これから体育祭の種目の係りを決めるぞー

議長出てこーい」


その言葉を聞いたとたん、樋口が後ろの私を見てきた。


「な・・なに!?」

「・・・」


何も言わずに笑ってる。

いや、怖いって。


「樋口?」

「神崎!俺らで借り物競争の係りやろう!!」


急に大きな声で言うから、クラス中の視線が一気に私たちに集まる。


「樋口大胆!!」

「やっぱ体育祭だなーッ」

「柚子ちゃんどうすんのかな!?」


クラスメイトの好奇心旺盛な視線が注がれてるのがわかる。