FOURTEEN DAYS



海藤と一緒に廊下に出る。


「あんまでかい声で言えないんだけどさ・・・

えっとー・・・ その・・・」


海藤がめずらしく言葉をなかなか出さない。


「ね、何?」


「あ、藍原って・・・

俺のこと好きって、ま、マジ?」


海藤がうつむいている。

それは、真っ赤になった顔を隠すためだって、すぐわかった。



「本当だって!」


「からかってるとかじゃ、ない?」


海藤が女々しい。

悪いけど、笑っちゃう。


「マジだってー!自信もってよ!

体育祭にでも告れば?」


「・・・・・るせ」

そういうと、海藤はそそくさと教室に入っていってしまった。



「なんかウケるわー」

私は1人、苦笑いをしながら続けて教室に入った。