「だからさー、告っちゃえよ!
体育祭でさっ!」
「・・・でも、あいつ俺のこと友達って・・・」
「好きなんだって、絶対」
海藤がめずらしくしおれている。
だから、俺は強調して言ってやった。
「神崎から聞いたんだよ。
だから絶対本当だって」
すると海藤は、顔を手で覆ってしゃがみこんだ。
「・・・浩介。
それがマジなら俺、超嬉しいわ」
それは、海藤が最高に嬉しいと時にやるクセ。
総体で県大会に行けることになったときも、コートで顔を覆ってしゃがんでた。
「んだよ海藤~
女々しいぞ!お互い好き合ってんだからさ、告れって!」
すると海藤はいきなり顔をあげた。



