そういうと雪紀は、本当に驚いた顔をしていた。

目をまん丸にさせて、口まで開いてる。


「口、開いてるよ」


「はぎゃっ!」


雪紀は急に口を閉じて、舌をかんだらしい。

・・・苦笑


「好きなんだって、雪紀のこと」


「・・・・ほんとう?」


「うん。樋口が直々に聞いたみたいだから」


「ほんとのほんとなの・・・??」


「ほんとのほんと、だよ」



私がそう答えると、雪紀の大きな目が潤んできた。



「そっかあ・・・・

うれしー・・・・」


雪紀は嬉しそうに笑いながら、うれし泣きしてた。


本当に、海藤が好きなんだね。