「なんで柚子はそんな静かにしてられんの!?

樋口だって(目立ってないけど)応援団じゃんよ!」


「かっこの中が余計です。」


そう、実は樋口も応援団。さりげなく。

雪紀にはああ言われたけど、私だってしっかり樋口をチェックしていた。


日に焼けた肌が目にまぶしかった。

・・・なんてね(笑)

必死で勝手ににやける顔を抑えていると、キーンという金属音と共に大きな音で放送が流れた。


「3年女子ー3年女子ー ダンスの練習を行いますので、校庭の真ん中に集まってください」



「あ、ダンスじゃん♪行こ!柚子」