FOURTEEN DAYS




「何、なんか大丈夫?佐伯」

斜め前にいる樋口が控えめに笑う。

七菜は小さくうなづくと、さらにうつむいてしまった。


不謹慎だけど、私はちゃんと心遣いができる樋口を、スキだなって思った。

って本当、不謹慎なんだけど(汗)


終始重苦しい雰囲気が漂う中、給食終了のチャイムが教室中に響いた。



―昼休み

私たちは3人で屋上に来ていた。

陽射しが強いけど、風はまだ冷たくて気持ちのいい天気。

私達はフェンスによりかかりながら校庭を眺めた。

「・・・あ、海藤」

雪紀が指差す。

そこには5~6人でサッカーをする海藤たちの姿。


・・・もちろん樋口もいる。


そんな、いつもと変わらない昼休み。