FOURTEEN DAYS



給食中は静かだった。

私の班は勿論だけど、今日はやけにクラス全体が静まり返っている。

食器とスプーンがぶつかる耳障りな音だけがカチカチと聞こえるだけ。

いつでもマイペースな先生の太い声が教室に響く。

「今日はなんかお葬式みてーだなあ・・・」

まわりの男子が笑えねーよ、とか言って先生をからかう。

それでもやっぱり、私たちのやりとりの一部始終を聞いていた女子は、先生のKYさを笑うことはできなかった。



静かな教室に響くささやき声。

舞妃と絵梨奈。

あきらかに七菜をにらみながら言う。

「つかさあ、あの机でご飯食べてんのかなあ」

「まじないね!!あのキッタナイ机で!あははっ」

右隣で雪紀が二人のほうを見て舌打ちをする。

「・・・なんなのあいつら」

左隣の七菜は小さく縮まり、静かにスープを飲んでいる。