「ねえお姉ちゃん、1人?」
「そんないっぱい持って・・・ 大変でしょ?俺持つよ?」
後ろに並んでいた見た目からしてチャラい感じのにーちゃん2人に話しかけられた。
「いや、友達待ってますんで・・・ 平気です」
こういう人と関わるのは苦手だし、なるべく避けたかったから急いで戻ろうとした。
なのに、1人がわたしの前に立ちはだかり行く手を遮る。
「そんな急がなくていいじゃん!俺らと遊ぼ♪」
「やっ、やめてください!」
結構大きい声で叫んだつもりだったけど、まわりが騒がしいせいかかき消されてしまった。
「抵抗されると余計いじめたくなっちゃうモンなんだよね。
ほら、あっち行こうよ」



