FOURTEEN DAYS



自動販売機までは結構距離があった。


お財布を片手に、人目を縫って前に進む。

休日ということもあって、園内は人でごった返していた。



「あった・・・っ」


ようやく自動販売機にたどり着く。


そこで、私はまたまたひらめいた。


4本持っていくのは大変だし、海藤と雪紀は2人で大きいペットボトル飲んでもらえばいっか♪



自動販売機にお札を入れる。

お札を吸い込むジーっという音とともに、後ろに誰かが並んだのが気配で分かった。



量も多いし、急がなきゃ。



そう思って一番上のペットボトルのボタンを押す。


続けて、オレンジジュースとミルクティー。



たしか樋口はオレンジジュースが大好きだった・・・はず。


すいぶん子供っぽいなって、覚えてたんだ。



急いで商品を取り出して、おつりをお財布にしまい、その場から立ち去ろうとした。





・・・・と、その時。