買い物が終わると、いつものようにスターボックスコーヒーへ。 「なんかここのスタボ、懐かしいね!」 雪紀がココアをストローでかきまぜながら笑う。 こんな寒いのに、雪紀の手元にはアイスココア。 「たしか七菜が変なのに連れてかれちゃいそうになって・・・」 「はいッ、ストップ!」 それ以上は話して欲しくなかった。 ちょっと悲しいし、なによりものすごく恥ずかしい。 ・・・大いに勘違いだったわけだし。 「ま、いっか。それにしても七菜元気かな~」 雪紀はさらりと話を切り替えた。