「気合で中央受かってもらうって事! 猛勉強してもらうよッ 一応、俺教えられると思うし♪」 海藤がそう言って雪紀の頭にポンっと手をのせた。 「りゅう・・・」 「俺、コイツと離れるの嫌だから」 若干潤んだ目を向けて、嬉しそうに海藤を見上げる雪紀。 「おまっ、ガキみたいな事いってんなよ!」 樋口が海藤の頭を軽くグリグリする。 でもそれは見てて安心できるような光景だった。 そんなこんなで、受験や文化祭や中間テストやら・・・ 色んなものがもう目の前まで迫っていた。