「中央かあ・・・」 雪紀の顔を見る。 「藍原、行けんのか?」 「・・・。」 雪紀は頭は悪くない。 偏差値55、くらい。 けど、中央高校は偏差値65。 若干難しいレベルにある。 海藤はサッカーの実力も十分、学力も十分足りている。 だから余裕なんだろうけど・・・ 「雪紀が無理っつっても俺は雪紀と一緒ンとこ行く。」 海藤はまたまたケロっとした顔で言った。 「え?・・・サッカー、あきらめるって事?」 雪紀は相変わらず黙ったまんま。 「いや。そーじゃねえよ」