FOURTEEN DAYS



私の手の中に収まっているカードには思いっきり手書きで


『幸せそうな人』


って、書いてあった。


・・・は?

何この抽象的な・・・


でも悩んでる暇もなく、もうすでにゴールした雪紀のもとへ駆け寄った。


「柚子ー!どしたの?」


「幸せな人!来てッ」


雪紀の手をひっぱってゴールへ駆け出す。


と、その時。


「神崎!!」

息を切らした樋口が私の手をひっぱる。


「来てくんねー!?

・・・藍原一緒でいいから!」