FOURTEEN DAYS


「ちょ、馬鹿かあいつら!?

何ボーっとしてんだよ!!

海藤ーッ!!行けよ!!!」


隣で樋口が慌てだす。



「落ち着きなよ・・・ ホラ、見て」


私が促した先には雪紀に近づいていく海藤。


すんごいうるさいけど、必死に聞き耳を立てる。



・・・やっぱ聞こえない。



雪紀になにやら話しかける海藤。

頬を赤く染める雪紀。

そして、お互い手をつないでゴールへ駆け出していく。


「「うまくいったんだ!!」」


私と樋口の声が重なる。