「分かってるっつの・・・・
うまく行くかなーッ」
樋口はもうすでにガン見。
本当、こうゆうの好きなんだね。
「よーい」
パンッ
ピストルの音が鳴ると一目散に駆け出す。
みんな、あまり迷わずに自分のレーンにあるカードをひいている。
『赤ちゃん』
のカードをひいたのか、保護者席の若いお母さんを狙って叫びまくっているうちのクラスのひょうきんな男子。
『嫌いな先生』をひいたのか、『好きな先生』をひいたのか・・・
運動神経の悪いうちの担任・・・
大津先生のハムみたいな手をひいてる女子。
その中で、あの2人だけ・・・
固まっていた。



