FOURTEEN DAYS



私は係りだから、樋口と共にクラスの先頭に立つ。


「走順で並んでくださーいッ!!」

声を張り上げても、騒がしい会場ではなかなか伝わらない。

ただでさえ、みんな興奮して騒いでる。


「こりゃ、並べるの大変だな」

樋口が呆れたように小さなため息をついた。


「お前らー!!時間ないから並べ!」


樋口が声を出す。

私よりか、全然出てる。


「楽しみだな」


樋口が私を見て笑う。

八重歯が覗く、無邪気な笑顔。


私は照れ隠しに、精一杯叫んだ。